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「処方せんの料金」

薬局に処方せんを持って行ったときの料金計算はどうなっているの?というご質問をよく受けます。
保険調剤の場合、処方せん全体にかかる料金のうち、患者さん本人が支払う“自己負担金”は、70才以上だと収入によって1割〜2割。70才未満の方はほとんどが3割になります。
下に保険調剤の場合に決められている料金を表にしました。

規定の料金 料金の内容 備考
調剤基本料 ひと月に受ける処方せん枚数、特定の医療機関からの集中率などによって、薬局ごとに210円、290円、490円と三段階に決められています、集中率の高い薬局ほど安く設定されています。
時間外や休日、深夜に調剤を行った場合は数百円加算されます。
大きな病院の近くにある薬局は安くなりますが、その分患者さんも多いので待ち時間が長くなることにもなります。
基準調剤加算 100円(T)と300円(U)の二種類。携帯電話などで24時間、患者さんからの問い合わせを受けられる体制が整っている薬局に加算される料金。 処方せんの集中率と在庫している薬の種類によってTとUに分けられます。
調剤料 薬の飲み方と処方日数にかかる料金。飲み薬一種類の場合7日分までが1日50円。15〜21日分までが700円。22日〜30日までが800円、など。
外用剤は一種類につき100円。頓服薬は210円
朝昼夕1日三回飲む薬と朝夕1日2回飲む薬が出ていた場合それぞれに料金がかかります。
薬剤料 薬の値段。“薬価”という公定価格で計算される。 1錠10円の薬が1日3錠、14日分出ていた場合、420円。
薬剤服用歴管理・指導料 患者さんの薬を“薬歴”に記録し、保管するための料金。 保険調剤の際、薬局に義務づけられた料金です。
特別指導加算 患者さんや家族などから現在の服薬状況など決められた項目を聞き取り、それらについて個別に指導を行ったとき加算される料金。280円と260円。 月の一回目は280円、二回目以降は260円
薬剤情報提供料 170円(T)と100円(U)がある。 “おくすり手帳”に記録する場合はT、薬の写真の入った説明文書の場合はU。
同じ薬でも月に一回は情報提供できることなっていますが、要らない場合は断っていただいて構いません。
その他の技術料 粉薬や軟膏を混ぜる場合や薬を飲み方別にパック(一包化)した場合、固形物が飲めない方のために錠剤を砕いたりした場合に発生する料金 それぞれの作業にかかる“手間賃”です。粉薬を混ぜる…450円、軟膏を混ぜる…800円、一包化…970円(一週間ごと)、嚥下困難者用製剤加算…800円などがあります。

それでは、例えば1錠100円の抗生物質(A)を1日3錠で7日間、1錠100円の痛み止め(B)を1日2回で7日間処方された処方せんを昼間、営業時間内に薬局に持っていったとしましょう。そのときの料金はどうなるでしょうか。
調剤基本料 490円
薬剤服用歴管理指導料 170円
薬代 210円(A)+140円(B)
調剤料 350円(Aの分)+350円(Bの分)
薬剤情報提供料U 100円
合計 1,810円

患者さんが窓口で支払う金額はこのうちの3割ですから543円ですが、10円未満は切り捨てになるので「540円」ということになります。

(株)健商 知久雅幸


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